![ドイツで買える赤ちゃん・子ども用のオーガニック粉ミルク・オーガニック液体ミルク[ドイツ、デュッセルドルフ]](https://ceresmom.jp/wp-content/uploads/2018/09/organicmilk.jpg)
日本と同じようにドイツでも多くのメーカーから粉ミルクが販売されています。しかし、ドイツと日本の大きな違いは、オーガニック大国ドイツではもちろんオーガニック粉ミルクも販売されているということ。私は2歳の息子の育児にオーガニックミルクを与えていました。私が暮らすドイツのデュッセルドルフでは、ドラッグストアやオーガニックショップで子ども・赤ちゃん用のオーガニック粉ミルクやオーガニック液体ミルクを手軽に購入することができます。
今回は私が愛用していたオーガニック粉ミルクと、その他のメーカーの商品を、ドイツのミルク・授乳育児事情とともに紹介させていただきます。
この記事の目次
愛用者多数! HIPP(ヒップ)のバイオダイナミック・オーガニック粉ミルク
ドイツのベビー用品メーカーを代表するHIPPの粉ミルクです。ヒップのキャラクターであるゾウさんが可愛らしいパッケージの、箱入りの粉ミルクです
箱の中には粉ミルクが2袋に分かれて入っています。赤ちゃんが小さいうちは特に、1箱飲み切るのに時間がかかるので、衛生状態をキープできて安心です。付属のスプーンが付いていて、日本の粉ミルクと同じように使いたい量だけ計測して使用します。
箱に表記されている「PRE」「1」というのは、対象の赤ちゃんの月齢を意味しています。
「PRE」は新生児~3ヵ月くらいの月齢の赤ちゃんを対象としています。栄養素の構成が一番母乳に近く、粉ミルクの中では一番消化が良いです。ドイツのドクターの中には、赤ちゃんが成長して3ヵ月を超えても「PRE」で良い、と意見する方もいます。それだけ消化が良く栄養バランスが良い粉ミルクなのです。
「1」は3カ月~6ヵ月用、「2」は6ヵ月以上、「3」は10カ月以上の赤ちゃんを対象としています。
赤ちゃんの身体や脳・神経の成長に必要な栄養素が、パッケージの数字が上がるほど多く含まれるようになります。オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸は体の成長や機能に欠かせない栄養素です。HIPPの粉ミルクはPREを含め、すべての粉ミルクに配合されています。鉄分やカルシウムも数字が上がるほど多く配合されるようになり、赤ちゃんの成長をサポートします。
2・3の粉ミルクは日本でいうフォローアップミルクと同じ役割です。ミルクはメインの食事ではなく、離乳食で賄えきれない栄養を補う目的に変わります。
含まれる脂肪分やたんぱく質も増えていくので、番号が大きくなると腹持ちも良くなっていきます。
なぜオーガニックの粉ミルク・液体ミルクを赤ちゃんのために選ぶのか?
さて。数ある粉ミルクの中からオーガニックミルクを選ぶのは理由があります。
実は、安価な粉ミルクを大量に生産するには、牛にホルモン剤を投与し乳牛を大量生産しているというのをご存知ですか?また、溶けやすい・日持ちするといった便利な機能をつけるためにも、多くの科学的な手が加わります。
ミルクは生まれたばかりの赤ちゃんの口に入れるものです。体を作っていく大切な素になります。そう思うと、どのような弊害が生じるかわからないものを与えるのは怖いです。
そういった考えから、できる範囲で息子にはオーガニック製品を取り入れてあげたいと思うようになりました。
ドイツのベビー用オーガニックミルク、私はこんな使い方をしていました!
私は子どもが生後10カ月になるまでは母乳と離乳食がメインで、外出先や寝る前にPREのミルクを使用していました。ハイハイからつかまり立ちができるようになったころに、息子の体の急激な成長を感じました。食欲も大幅に増えたので3のミルクを与え始めました。
離乳食と粉ミルクの3がメインで、母乳は寝るときだけという食事のリズムがしばらく続きました。
下痢をした時や便秘をした時・風邪を引いた時は、粉ミルクを3からPREに変えていました。消化に負担をかけないように、その時々で使い分けていました。
その後卒乳を迎え、ご飯を3食しっかり食べるようになったので、ミルクを飲むのを止めました。
しかし、2歳に近づくころから息子の偏食が始まり、野菜やお肉を食べなくなってしまったのです。栄養が摂れているか心配な時期があり、そのころは子ども用のHIPPの液体ミルクを与えていました
この液体ミルクもオーガニック品質です。普通の牛乳よりも栄養価が高いので、偏食の時期は栄養補助のために与えていました。
牛乳よりも少し鉄分の味がしますが、息子は拒否することなく飲んでくれていました!
液体ミルクは粉ミルクと違い、溶かしたり冷ましたりする手間がいらないので、とても手軽に与えられます。粉ミルクよりは割高ですが利便性は高いです。
HIPP以外の赤ちゃん・子ども用オーガニック粉ミルク商品のご紹介:DMのプライベートブランドとHolleの粉ミルク
HIPP以外のオーガニックミルクもあります。
こちらはDM(デーエム)という、ドイツ発祥のドラッグストアのプライベートブランドです。プライベートブランド製品ですので、他のメーカーのものに比べて安価です。
私も使用したことがあります。HIPPの製品に比べてお湯に溶けにくかったのですが、熱いお湯でしっかり振れば大丈夫でした。飲み盛りだった生後10ヵ月ごろにHIPP製品と併せて使用していました。価格が控えめでしたので、たくさん飲ませても家計に優しいです!
次に紹介するのは BIO MARKT(ビオマルクト)というオーガニックスーパーで販売されていたHolle(ホレ)のオーガニックミルクです。こちらもバイオダイナミック認証であるデメター認証がついています。
このBIO MARKTというオーガニックスーパーに置かれている商品は全てオーガニック製品で、品質の高さに定評があります。同じオーガニック製品でもメーカーや物によってそのクオリティーは違いますので、より高品質なオーガニックミルクをお探しの方にはこちらがおすすめです。
粉ミルクを使うならオーガニック品質のものを! 日本で買うなら個人輸入がおすすめです。
ミルクは赤ちゃんの成長に欠かせない食品です。毎日与えるものですから、より安全でクオリティーの高いものを選んであげたいですね。赤ちゃんは生まれてから3歳になるころに、人生で一番体のあらゆる部分が成長すると言われています。それをサポートしていけるように、ミルク1つでもママとして「オーガニックを選ぶ・与える」ということに真剣に取り組んでいけたらいいなと思います。
なお、残念ながら日本ではほぼオーガニックのベビー用粉ミルクを購入することはできませんので、個人輸入がおすすめです。HIPP、HOLLEなどの名前で検索すると、様々なネットショップや業者さんが出てきますので、試してみてくださいね。
※牛乳アレルギー(乳糖不耐症)のお子さんの場合でも、ドイツにはオーガニックの代替ドリンクがあります。
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