
こんにちは、オーガニックセラピストのMikiです。だんだんと涼しくなってきましたが、季節の変わり目は気温が安定しなかったりで、体調が気になる方も多いのでは? 特に妊婦さんや授乳中のママさんの場合、風邪やインフルエンザにかかっても薬を飲めなかったりしますから、できれば体調を崩さないように気をつけたいですよね。今回は、アロマでできる季節の変わり目ケアについてご紹介します!
アロマを使ったセルフケアで、気持ちよく安全に風邪予防
風邪やインフルエンザといえば外からのウイルス感染が元となって起きるわけですが、ウイルスをもらわないようにするにはまず思いつくのは消毒殺菌でしょう。
実は精油には殺菌・抗菌効果のあるものがたくさんあります。もちろん薬局に行けば近頃は抗菌アイテムが山ほどありますが、精油でしたら香りでアロマテラピー効果も楽しみながら風邪予防ができちゃうんです。
妊娠中は免疫力や抵抗力が落ちているので、先手を打ってアロマで風邪予防をしておきましょう!
妊婦さんが安心して使える風邪予防のための精油
しかし精油には消毒殺菌効果のあるものがたくさんあるとはいえ、限られた精油しか使えない妊婦さんは何を使えばいいのでしょう?
まず妊娠初期から使えるものとして試して頂きたいのはレモンです。
こちらは以前「これなら安心!妊娠初期にも使える精油とその利用方法」の記事でも紹介しましたが、レモンは気分をリフレッシュさせてくれて胃もたれをスッキリさせてくれるほかにも、実は消毒殺菌作用に優れた精油としても知られています。レモンの香りは気持ちを切り替え、消化を促すことも期待できるので胃のむかつきが気になるときにもいいので妊婦さんにとってはまさに一石二鳥。
その他、安定期ごろからプラスして使えるものとしてラベンダー、ティートリー、ユーカリがあります。
特にティートリーはオーストラリア原産の植物で、”アボリジニの万能薬”という別名も持つほどの優れた殺菌・抗炎症作用を持っています。昔からアボリジニの人々はティートリーをすり潰したりしたものを薬として皮膚につけるなどして使っていたんだとか。その名残か、オーストラリアの薬局やスーパーマーケットには必ずと言っていいほどティートリーオイルが並んでいます。私がオーストラリアに住んでいたころも、日本のドラッグストアではまず見ないような”お徳用サイズ”の大きなボトルに入ったティートリーオイルが普通に売られているので感動したのを覚えています。それだけ万能薬として信頼のある精油なんですね。
ユーカリも同じくオーストラリアでポピュラーな精油。コアラが食べているあの植物ですね。こちらもオーストラリアではコアラマークの瓶に入ったものなんかが薬局によく売っていました。ユーカリは優れた抗菌、殺菌、抗ウイルス作用に加え呼吸器の鎮静作用もあると知られています。ユーカリには数種ありますが、特に風邪による喉のイガイガや咳などの対策にはユーカリラジアタやユーカリグロブルスが良いでしょう。一般的に手にも入りやすい種類です。
手に入りやすいメジャーな精油であるラベンダーも、同じく抗菌・抗真菌の他に炎症を鎮める精油でもあるので、なんだか風邪っぽくて喉の痛みがでてきたかな?という時にもおすすめです。気分を安らげてくれるので季節の変わり目でなんだかイライラしたり疲れがちな時にもいいですね。
レモン
ラベンダー、ティートリー、ユーカリラジアタ、ユーカリグロブルス(安定期以降)
季節の変わり目の風邪予防ケア、具体的な精油の活用法
さて、季節の変わり目セルフケアにおすすめの精油をいくつかご紹介しましたが、実際にどうやって使えばいいのか見ていきましょう。
まず最も簡単なのは芳香浴。お部屋にディフューザーやスプレーを使って精油の成分を広げます。(簡単なルームスプレーの作り方は前回の記事をご覧ください。)
芳香欲では香りを楽しむだけでなく、天然100%の良質な精油であればその有効成分が空気中に広がることになりますから、お部屋の空気を清浄に保ってくれる効果も期待できます。
さらにしっかりと精油の成分を取り入れたいときは、熱めのお湯を張った洗面器に精油を数滴足らし、バスタオルをかぶって湯気と一緒に精油の成分を吸引してみましょう。こちらは風邪気味かも?喉がイガイガする・・・というときに特におすすめです。妊娠初期の方であればレモンのみにとどめ、安定期以降であればティートリー、ユーカリ、ラベンダーを1滴ずつ加えてみてください。
風邪気味にならないように毎日のケアとして、アロマでうがいもいいでしょう。うがい薬は色々売っていますが、いかんせん味や匂いがキツかったりしますよね。
匂いに敏感な妊婦さんには気が進まない方も多いのではないかと思います。コップ1杯のお水に精油を1~2滴垂らして普通にうがいをするだけ。妊娠初期であればレモン、安定期以降の方であればレモン&ティートリーを1滴ずつ垂らすだけで、爽やかな香りのオリジナルうがい水ができちゃいます。
※飲み込まないように注意して行ってください。専門的な知識なく精油を飲用するのは避けましょう。
お出かけのときは、マスクにアロマをスプレーすれば準備万全!
とはいえウイルスは外からやってくる・・・。妊婦さんだからといって全く出歩かないわけにもいかないですし、外でできるケアも必要ですよね。
誰でも手軽にできる対策としてマスクをするというのがありますが、私はマスクにさらにアロマをプラスして使うのが冬の定番になっています。マスクの内側に直接お好みの精油を垂らして、直接肌に触れないようガーゼなどで覆って使用するのでもよいですし、持ち運びできる手軽なマスクスプレーを手作りするというのも!
アロママスクスプレーの作り方(50ml)
20mlの無水エタノールに精油30滴(妊娠初期の方であればレモンのみ、安定期以降の方向けのブレンド→レモン8滴&ユーカリグロブルス10滴&ラベンダーとティートリー6滴ずつ)を加えよく混ぜ、30mlの精製水を加えて混ぜ合わせて出来上がり。作ってみると意外に混ぜるだけでとっても簡単です。分量を測って混ぜ合わせるのには、アロマショップでガラスビーカーとマドラーが売られていますのでそちらがあると便利です。ネットでも売られていて1,000~1,500円程度で揃いますのでひとつ持っておいてもいいでしょう。
出来上がったマスクスプレーはマスクの内側にスプレーし、しばらく乾かしてアルコール臭が飛んでから使用します。50mlでしたら手のひらサイズのボトルなので、いつでも持ち歩いてシュッと一拭きできちゃいます。柑橘系だけのブレンドにすれば、妊娠初期の方の悪阻対策としても使えます。出先や電車内でちょっと気持ち悪いなという時に、マスクでしたら周りの人に気付かれず自分だけでアロマを感じられるので安心ですね。
免疫力を高めるためには、からだの内側からの体調ケアも大事!
ここまで簡単にできるアロマを使っての風邪予防についてお伝えしてみましたが、そもそも風邪というのは疲れやストレス、冷え、栄養不足に睡眠不足など様々な原因で体の免疫力が弱まった時に、外部から侵入したウイルスを退治できず症状がでてしまうというものです。体はウイルスに負けないよう本来は幾重もの防御システムを持っているので、そのシステムをしっかり働かせることができているか?というのも季節の変わり目には意識したいところなのです。
当たり前のことかもしれませんが、免疫力の高い体をキープするために必要なのはしっかりとした睡眠、バランスの良い食事に適度な運動といった規則正しい生活リズムです。とはいえ妊婦さんは妊娠によってホルモンバランスが変化し、日々の体調や気分も上下するので生活リズムが不安定になりがち。ぐっすり眠れなかったり、悪阻によって今まで食べていたものが急に食べたくなくなったりと食生活まで変わってしまうことも。
そんな時にはぜひアロマを使って気分転換してみてください。スイートオレンジやマンダリンなど甘みのある柑橘系の香りはおやすみ前のリラックスに寝室で使うのもおすすめです。安定期以降はラベンダーも寝室ブレンドにプラスして。ベッドサイドにアロマディフューザーを置くのもいいですね。しっかり眠って休息をとるのも免疫力アップには大切です。
ビタミン・ミネラル豊富な食事をすること、適度な運動と、良い睡眠。妊娠中にもそんなバランスの良い生活を保てるよう、アロマの力も借りながら季節の変わり目を快適に過ごしましょう!
参考文献:『医師がすすめる「アロマセラピー」決定版』共著・川端一永、吉井友季子、横山信子
アロマ以外にも、はちみつを使って季節の変わり目をケアすることもできます。妊婦さん・産後ママが安心安全に風邪予防をするためのはちみつの取り入れ方についてはこちらの記事書いています。
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