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自然農実践農家が教える!自然農はじめてさんへのアドバイスその3[中南米、パラグアイ]

自然農実践農家が教える!自然農はじめてさんへのアドバイスその3[中南米、パラグアイ]

こんにちは。パラグアイで夫婦で自然農とゲストハウスを運営しているmarialightです。自然栽培・自然農をはじめたいという初心者の方のために、今回は、種のことや連作障害についてなどをお伝えします。

苗や植物を作るなら、簡易ハウスを作ろう! 酸素と紫外線対策は実は重要

小さなビニールハウスを持っていてそこで色々な作物を作っている人や持っていなくてもビニールを買ってきて竹などで簡単に立ててもいいですね。作物がよく育つ方法として夜にハウスの中でバケツに重曹と水を入れて炭酸ガスを発生させます。翌朝、そのビニールをあけます。植物は夜に二酸化炭素を吸い酸素を排出する呼吸をします。この酸素が朝方にハウスの中を充満しますので換気をしてあげないといけません。この作業をすると作物はよくできます。農業をやっている人で体が丈夫で健康な方が多いのは、きっとこの植物たちの出す酸素をたくさん吸っているからだと考えられます。

作物を作る際に気にして欲しいのは太陽から発せられる紫外線のことです。この紫外線が人間にとって有害であるように、作物にとっても一番悪いのです。この紫外線を少しでも防いであげてください。そのためにはどのようにしたらいいのでしょうか。私的には、各自それぞれが考えてみて欲しいと思っています。ヒントは「色」です。

例えば、お金に余裕のある人ならば、色のついたビニールが売っていますのでそれを使ってみてはいかがでしょうか。寒冷紗も色のついたものが売られています。実は紫外線は、この寒冷紗の「色」で止めることができるのです。これがポイントなのですが、テレビなどのガーデニングでは絶対に言わないですよね。とにかく肥料さえ与えれば作物はできるという考えはいかがなものかと思ってしまいます。

肥料をガンガン入れるのは、マラソンの前にお腹いっぱいたべて走るようなもの!

自然農で作物を作る場合は肥料の効き方が非常にゆっくりなので葉が小さく、手を開いてひとまわり大きいかなくらいの葉の大きさです。かぼちゃだと一枚目の葉がこれくらいの大きさで丁度いいです。しかし、プロの農家だと葉がものすごく大きいです。また、葉が小さいのが我慢できなくて素人だと最初からガンガン肥料を入れて結構失敗されている方が多くいます。例えばマラソンを走る時にご飯をお腹一杯食べてから走ると皆バテて倒れてしまいます。出来るだけ食べる量を少なくしカロリーが高いものを食べようとしますよね。でも途中でエネルギーが切れるので、中間地点でバナナを食べたりして栄養補給します。

作物も人間と同じで、最初にたらふく食べさせたら大きくなるけれど途中で息切れしてゴールまでたどり着けません。ただ、自然農の場合では途中のバナナなどの補給の栄養剤はありません。ですから「頑張ってくれよ」と心でいかないとできませんし、私の場合は畑に行くと絶えずそう言ってしまいます。

どこの畑にも波動が流れていて、特に自然農を始めると波動の流れが強くなります。この波動とは気の流れのことで畑に立つものにしか分からない感覚で、風が顔にかかる感覚のように気が体にくるものです。その気を流す作業をするためには感謝をすることで、ありがとうの気持ちをもちあまりネガティブな気持ちをもたないことが大切です。作物が早く出来ないかななど焦ったりしている時に限って、あまり作物ができなかった経験が何度もあります。成功への近道はとにかく楽しくやること!「まさか」と思われるかもしれませんが、作物は畑の主人が来るとざわざわっと動き出します。不思議ですがこれは長年畑をやっている農家の方の多くが同じことを言っています。

種についてもっと知ろう! 種取りができる固定種(在来種)を今から確保する大切さ

これから農業を始めるにあたって、大切なのは種の存在です。種がなかったら何も出来ません。しかし、これからは種の確保がもっと大変になっていきます。遺伝子組み換え種やかけあわせなので種取りができないF1品種などが多くなってきています。日本ではF1品種でない種取りができる固定種(在来種)を、なんとか確保しようと一生懸命頑張っている種苗会社がありますのでそういうところの種を仕入れて、そこから自分で種取りしていく方法がいいと思います。

また、F1品種や遺伝子組み換え種がなぜお勧めできないかの理由や説明は控えさせていただきますので、それぞれが調べていって危険性の有無を判断して欲しいと思います。実は、他の外国の方が今の日本よりも固定種が手に入りにくい状況ですので、実は海外からも注目され日本の状況はとても貴重となっています。しかし、最近種子法の改正案が出され、その中で個人で固定種の種取りをすると罰金と禁錮という記述を目にしました。万が一、その案が通ってしまったらできなくなります。

最近日本でも種子法が廃止されたばかりですが、この結果、農家にとって大切な種が守られなくなってしまいました。そもそも、種子法とはどういうものかご存知でしたか? 今まではこの種子法があったおかげで、例えばお米でしたらコシヒカリなどの種は一部の地域だけのものであり、この種はむやみやたらに売るわけではなく交渉してから日本国内の他の地域へ広がっていきました。このように、種子法のお陰で日本の種は守られていました。

しかし、この種子法が廃止されましたが、そうなると外国企業であろうが色々な力のある人が独占できてしまうということになります。例えば、アメリカやヨーロッパには巨大な会社があるので、ここが独占していく可能性が強くなってきました。そうなると、種子法が廃止されたので特許などの国際法をもちだしてきます。もともとは日本固有の種だったのに、世に出さないで遺伝子組み換えやF1などの種を世に出し独占するでしょう。また、それぞれの地域のおじいちゃんおばあちゃんが持っている種、これを使ったら罰金ですと言われたらおかしいことですよね?

種子法廃止というのは日本の農業の終わりを告げることになります。これから国際的な大企業が日本に入ってきてこの種を使えこれを作れとなっていきます。今この記事を読んでいる方々はまさかそこまでいかないだろうと思っても、現実に日本の種はほぼF1品種で固定種が少ないです。さらにF1品種の変わりに遺伝子組み換え品種がこれからの主流になっていくと予測されます。

この遺伝子組み換え品種の何が良いか悪いかについてはあまり言及したくはありませんが、自然農をやっている人として言えることは種をいじることは神への冒涜であり、植物は人間のために生まれてきたのに人間がさらに都合の良いように変えるというのは自然の流れに反しておかしいと思っています。固定種に力をいれているのは野口種苗という会社であり、今ならまだかなりあるので仕入れるのならば今のうちだ思います。

野口種苗

国レベルでは種子法は廃止されたけれど、県レベルの条例で種子を守ることはできる

種子法が国によって廃止されたことを受けて、現在は県ごとに条例を作って種子を守ろうという動きが出ています。この県の条例があると他の企業が手出しが出来ない状態になります。この県の条例は国の法律よりは弱いけれど、とても効果があります。例えば京都だと京都ならではの外観を守るために高い建物を建ててはいけないという条例があります。でも、国の法律ではありませんが、条例をなくさない限り国が京都に高い建物を建てようとしてもなかなか建てられません。国は京都と裁判をしないといけなくなりので、ここまでやると大喧嘩になるので、建てづらくなります。

このように、早く全国の各都道府県で種を守る条例を作るしか対抗策はありません。種を守らないと遺伝子組み換えやF1しか手に入らなくなっていきます。農家が固定種を自分で種取りするより毎年新しい種を買ってくれた方が儲かるからです。日本国もここまでくるとひどいですね。

F1の種しか持っていない!どんなものでもいいからとにかく固定種が欲しい!という方は、F1の種から在来種の種にする方法があります。トマトを例にやってみましょう。まずF1のトマトを種まきして栽培し、出来た実を畑の土の上に叩きつけるようにしてばら撒きます。すると強い種の芽だけが出てきて実がなります。その実を2回目も同じように土にぶつけて強いものだけが伸びてきて、そこから実が採れます。そして、もう一度3回目もその実を土にぶつけて芽を出し、実ができます。この実から種を採ってください。この種はどういうトマトを掛け合わせたものなのかが分かりませんので、どんなトマトが出来るかはわかりませんがF1ではなく在来種となります。他のF1品種も同じようにやってみてください。

3、4回繰り返すと元の種に戻っていくということも知識に入れておいておくと、在来種が手に入りづらくなってきていますので、こんな方法もあったなと思い出してくれたら嬉しいです。いつか役に立つかもしれません。年々世界的に寒暖差が激しくなってきていますので、種の保存は冷蔵庫の野菜室に入れておくと長持ちします。

連作障害を防ぐ面白い方法~ネギを使ってきゅうりの連作障害を防ぐ!

続いて連作障害について書きます。例えば、キュウリを植えて、もう一度同じところにキュウリを植えると連作障害で作物ができないと言われます。それは土の中に病原体が発生する為に起こります。

ひとつ面白いやり方を提案します。ネギをキュウリ(ウリ類)の真横に植えておくとネギのエキスで病原体が嫌がって逃げていくので連作障害を防ぐことが出来ます。そして、悪い菌が根におらず良い栄養がとれるのでキュウリが甘くまろやかになります。

良い例をご紹介しますと、ライデンスイカ(これもウリ類です)の大産地が北海道にあります。一年ごとに土地を移動して作っていかないと連作障害でライデンスイカができませんでした。昼間に葉がくしゃんと萎れてしまい、夕方になると葉がピンとなる連作障害が起きて産地が動いていくという難問を抱えていました。それを固定した産地化にしたい!これを防ぐ方法はないものかとこの地域で考え出されたのが、ネギを一緒に植えるという方法です。これは非常に効果的なのでお勧めします。 

自然農や自然栽培でも慣行農業に勝てる!とわたしが信じる理由は?

自然農や無農薬で栽培された作物というと、売られている商品のイメージが小さかったり虫に食われていたりと、あまり物がよく出来ないものなのだというイメージを持っている方が多いと思います。自然農で出来た作物は収量や品質が慣行農業には勝てないと言われています。

私の目標は自然農でも生産性を慣行農業と変わらないくらいにすることです。新しい土地で自然農を始めた場合、最初の1~2年では無理だと思いますが、3年目くらいからは慣行農業には負けない土が出来上がっていると思います。実際に日本で自然農をやっていたときはずっと同じ土地を耕していたので土が出来上がっていて、「え、無農薬でできた作物ですか?綺麗!」と驚かれるほど慣行農業に負けない作物を作ることが出来ていました。

現在はパラグアイで引越しをして新たな土地で土作りの最中ですので、あと2年ほどすれば収量も品質も上がり、土が出来上がっていくと思います。化学肥料や農薬は悪いものだからはじめから自然農をやるという人も多いと思いますが、私は自然農を始める前は従来の慣行農業で始めて商売のために農薬も動物性の堆肥も使っていました。慣行農業では一時的に生産性が上がるかもしれませんが、長く同じ畑で慣行農業を続けているとこのままでは生産性は上がらない、むしろ土がやせていくと実感しました。

何が正しいのか模索していくと同じ土地に異なる種類の作物を交代に繰り返し栽培する輪作をやっていかなければ、地力の低下や病原菌、虫の発生という連作障害が出てしまいます。それならば、自然農なら病気は起きないのではないかと思ってはじめていくと、やはりそんなに起きませんでした。自然農でも結構肥料を吸い取って連続で同じ作物を作ると弱くなっていくものもありますが、少しだけずらして植えてすぐ戻ってくる状態にすれば自然農でも大丈夫だと思います。

これは私が考えているだけで確証はありません。そういう意味において、大学の先生がこういうふうになるという説明は自然の条件によっては上手くいかないこともあります。農業は学問としてはまだまだ未発達のものですので、我が家の畑で上手くいくことがそのまま読者の方々の畑で同じように上手くいくかといったら、そうはならないと思います。私が書く記事をどうか教科書のように扱わないで下さい。あくまで畑をやるヒントとして読んでいただければ嬉しいです。

現代人は学校のテスト形式が染み付いているので間違っているか間違っていないかで判断していると思いますが、農業はあいまいな答えがたくさんあるということを知っていただきたいと思います。たくさんある方法のうち自らが選んで自分独自の自然農をやってみてくださいね。

実は慣行農業でも虫に食われたものを半分くらいは廃棄している!

今無農薬栽培などされている人の多くは慣行農業には勝てないと思っています。しかし、私は勝てると信じています。慣行農業のプロが作っていた商品と同じものが出来るのです。実は農薬をかけても結構虫に食われていて農家は綺麗なものしか出さず、収穫した半分は丈が短いなど品質が悪いということで廃棄しているというのをご存知でしたか?

農薬をかけたからすべてが虫に食われないわけではなく、虫も結構強いのです。無農薬栽培をしている人は「無農薬だから虫に食われて当然」「無農薬だから形が悪くても仕方がない」などと言って、慣行農業に比べて全体の収量が少なく虫食いや形の悪い品質の良くない作物も全部商品として出荷してしまっために、こういったイメージがついてしまいました。

みんなで無農薬や自然農のレベルを上げていきましょう! なぜ、虫がつくと大騒ぎするのでしょうか。それは動物性肥料を入れるから虫が大量発生してしまうのです。自然農をはじめて数年たち土が出来上がってくると、驚くほど虫が減っていきます。

私が自然農の商品として作物を出荷していたときはいつも「薬をかけてのでは?」「こんなに綺麗に出来るわけがない」と言われていました。それは、品質の良い綺麗な作物だけを出荷していたからなのです。私はABCDと品質のランクをつけて販売していました。例えばAランクの作物は高級品店へ出荷し「本当に綺麗だ」と褒めていただき、無農薬だけれどいいものを作っているからと名前が売れていきます。すると、料理人が畑までやってきてたときに「そりゃあ悪いものもあるよね」と説明し理解してくださる。すると料理人はCDランクを下さい、むしろこちらの方が美味しいという話になりました。Bランク以下は理解してくれる人に売ったり、自分の直売所で販売したり、花屋さんに置いてもらったりしました。

こういう知識をちゃんともって商品を品質ごとに分けて販売していけば、無農薬や自然農はちゃんと世の中に認められるようになっていくと思います。今まで販売してきた多くの人が選荷をしないで全部一緒に出してしまうから「無農薬は虫に食われているし品質がバラバラだ」と言われてしまうのです。そこが残念でなりません。

これからは、自然農でも慣行農業に負けない収量、品質と味がありきちんと選別して出荷すれば認められるでしょう。私はこういう考え方をもって自然農をやっています。この記事を読んでくださっている読者の中から、「私が自然農で頑張ろう!」と言ってやってくれる人が出てきてくれることを願っています。そのためには、私の自然農の経験した成功や失敗談を惜しみなくお伝えしたいと思います。

ゆっくり育つ固定種は、無農薬・無肥料で育てるからこそ美味しくなる

ちなみに、自然農でF1の種は使わない方が良いです。なぜなら、F1の種は早く成長して収穫できるように化学肥料をたくさん入れて一気に作らないと出来ないようになっている品種がほとんどだからです。野口種苗からでている福寿という名前のトマトを作ってみてください。逆に化学肥料を入れると出来ず、ゆっくりと成長する固定品種ですから。

東北のコシヒカリと九州でつくったコシヒカリを比べてみてください。やっぱり東北のコシヒカリの方が美味しいお米になります。温度が低いので実になるまでにゆっくりと時間をかけてつくるから美味しいのです。つまり、作物はゆっくり育つ方が美味しいのですね。

 

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この記事を書いた著者

marialight
大学で獣医学科を専攻するも西洋医療に触れて幻滅し中退、その後絵を描きながらアロマオイル、ホメオパシー、薬草、マッサージ、ヨガ、ダンス、エネルギーワークなどの勉強をする。旦那と29歳差の結婚をし、自然や動物たちとともに共存した自給自足の生活がしたくてパラグアイへ移住。26歳で長女を、30歳で長男をパラグアイで出産する。旦那が化学肥料も農薬も使わない自然栽培の野菜を独自にあみだしたノウハウで育てて、私と娘が販売しています。旅行者にドミトリー式のお宿と我が家の無農薬栽培のお野菜を使ったお食事を提供。鶉、放し飼いの鶏、犬、猫たちと共に自然の中、すくすくと子供たちが育っています。ゲストハウスのHPはこちらです。

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