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実は食べられる!春の野草土筆(つくし)の栄養と美味しいレシピ・食べ方 保存法・注意点まとめ

実は食べられる!春の野草土筆(つくし)の栄養と美味しいレシピ・食べ方 保存法・注意点まとめ

春になるとにょきにょき出てくる野草(雑草)の代表が土筆(つくし)。実は食べられるってご存知でしたか? 田んぼの畦道や野原に生えている土筆、子どもと一緒に散歩がてら摘んできたら美味しく料理して食べてみませんか? つくしの知られざる栄養や様々なレシピ、土筆を食べるにあたって気をつけるべき注意点や保存方法についてもまとめてご紹介しています。

この記事の目次

土筆(つくし)って食べられるの? どんな栄養が含まれている? 食べるにあたっての注意点は?

土筆(つくし)といえば春になればどこにでも生えてくる野草(雑草)ですが、実は食べられるんです。そして、ただ食べられるだけではなくかなり体に良い成分も含まれているんですよ。ただし、食べるにあたって注意すべき成分も含まれていますので下記でご説明しますね。

土筆(つくし)に含まれている栄養成分

土筆(つくし)に含まれている健康に良い成分は、

  • ビタミンC
  • βカロチン(ベータカロチン)
  • マグネシウム
  • カルシウム
  • ビタミンE
  • 葉酸

などです。

この中でも、ベータカロチンに関しては100gあたり1200μgなのですが、この値はブロッコリーやオクラよりも豊富なのだとか。また、抗酸化作用のある若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEに関しても他の野菜と比べてトップクラスだそうです。

土筆(つくし)に含まれている食べるにあたって注意すべき成分とその対策は?

栄養価たっぷりの土筆(つくし)ですが、実は次のような食べる際にちゅうしなければならない成分も配合されています。

  • アルカロイド

アルカロイドとは、窒素を含む塩基性化合物の総称。ニコチン・コカイン・カフェインなどで、人体にとって有害性が指摘されています。一般的な野菜でいうと、たとえばじゃがいもの芽などにも含まれていることがわかっています。
アルカロイドを過剰摂取すると、下痢・嘔吐・腹痛・頭痛・めまい・呼吸困難等が起きる可能性があると言われています。

ただし、土筆(つくし)に含まれているアルカロイドは、下処理をすればカンタンに取り除くことができます。また、毎日土筆を食べるというような過剰摂取をしない限りは、特に問題のない範囲のアルカロイド量なので安心してください。

土筆(つくし)に含まれているアルカロイドを取り除くには、さっと1分ほど湯がくのが一番です。これだけでアルカロイドが減少し、同時にアク抜きにもなります。

土筆(つくし)の美味しいレシピ・食べ方は?

土筆(つくし)は昔から様々なレシピが知られており、かなり美味しく食べられます。食べるために必要な下処理と、和風レシピのほか、洋風にもアレンジできる方法をお伝えします。

土筆(つくし)レシピ共通の下ごしらえの方法

土筆をすぐに調理する場合(保存しない場合)の下ごしらえ方法を説明していきます。※保存する場合の下ごしらえ方法は下に書いています。

まず、どんなレシピでも必ず行う下ごしらえは、

  • つくしの「はかま」を取り除く

という作業になります。

土筆のはかまとは、下の画像の赤線で囲んだ部分のことです。

つくしのはかまの取り方は、こちらの動画で見られます。

土筆(つくし)の天ぷら以外のレシピに共通の下ごしらえ方法

さらに、「はかま」を取り除く以外で土筆の天ぷら以外のレシピに共通の下ごしらえ方法は、

  • 土筆を湯がく

です。

湯がく場合は、料理の種類によって2種類に分けられます。

まず、油を使う料理(卵とじやパスタなど)の場合は、アクが比較的気にならない調理法なので、短時間湯がくだけでOKです。大鍋に水を入れて沸かし、「はかま」を取った土筆を入れて1分程度茹でるだけ。茹ですぎるとシャキシャキ感が失われるので、手早く鍋から引き上げて冷水にさらし、ザルで水を切っておきましょう。

もう一つ、煮込み料理や炊き込みご飯など味付けが比較的薄く油を使わない料理の場合は、土筆のアクが気になる場合があります。そこで、この場合は沸騰した水の中で10分以上茹でた後ザルにあげて水に浸すというしっかりアク抜きをするのがおすすめです。場合によっては一晩くらいおいてもいいかもしれません。

なお、天ぷらについてはこの湯がくという下ごしらえをしてしまうとうまく揚げられないので、天ぷらは「はかま」を取り除く下ごしらえだけにしておきましょう。

土筆(つくし)の美味しいレシピその1・天ぷら

土筆をカンタンに美味しくいただく方法として最も有名なのが天ぷらです。「はかま」を取った土筆にそのまま衣をつけて、さっと揚げるとできあがりです。土筆には若干苦味がありますが、揚げることでその苦味がかなり軽減され、油とあいまって美味しくいただけます。天つゆでいただくのが美味しいですよ。かき揚げのように何本かまとめて揚げるとキレイで揚げやすく食べやすいです。

※天ぷらの場合は下ごしらえでアク抜きをしないので、アルカロイドが心配なので、念の為一度に大量に食べ過ぎないよう注意しましょう。

土筆(つくし)の美味しいレシピその2・卵とじ

土筆の食べ方としてもう1つ有名なのが卵とじ。色々なレシピがありますが、「はかま」を取り下ごしらえで湯がいた後、フライパンで軽く油で炒めた土筆を卵でとじると美味しいですよ。味付けは天つゆなど甘じょっぱい味付けが合うようです。

卵とじにする場合、土筆は短めに切ると食べやすいです。

土筆(つくし)の美味しいレシピその3・佃煮

土筆を保存の効く形で調理したい場合は佃煮がおすすめです。土筆の佃煮は、「はかま」を取り湯がいてアクを抜いた土筆を、醤油・みりん・お酒の入った鍋で煮詰めて作ります。常備菜としてかなり重宝します。なお、この土筆の佃煮を卵とじにして食べても美味しいですよ。およそ3~4日から1週間程度もつので、ある程度まとめて作っておくのもおすすめです。

土筆(つくし)の美味しいレシピその4・ベーコンと土筆の塩味パスタ

土筆をパスタに入れても美味しいです。一番合うのはベーコンと一緒に炒めて塩で味をつけるシンプルレシピです。つくしのシャキシャキの食感を味わえる一品になります。「はかま」を取り下ごしらえで湯がいたつくしをベーコンと軽く炒め合わせておき、そこに茹で上がったパスタを入れて味をなじませると出来上がりです。塩味ではなくお醤油で味をつけても美味しいですよ。

土筆の美味しいレシピその5・炊き込みご飯

アク抜きした土筆を炊き込みご飯の具に入れるのもおすすめです。炊き込みご飯の場合は、土筆のアクが気になることがありますので、10分以上茹でて一晩水にさらしておくのがおすすめです。後は、鶏肉や人参などと一緒に通常の炊き込みご飯に入れる具として使えます。

土筆の美味しいレシピその6・煮物

土筆の煮物の場合は、炊き込みご飯同様アク抜きをしっかりしたほうが味がまとまります。10分以上茹でて一晩水にさらしておき、その後煮物料理に使いましょう。

土筆(つくし)の保存方法

土筆は常温では1~2日くらいしかもちませんが、上手に保存すると長く味わうことができます。

土筆のおすすめの保存方法は、

  • 冷凍保存

です。この場合、なんと1年近く保存ができると言われています!

冷凍保存をする場合は、通常の下ごしらえよりもしっかりとした処理を行いましょう。

まず、冷凍保存で長期保存する場合、土筆は採ってきたらすぐその日のうちに「はかま」を取り除きます。
そして、沸騰した水の中に重曹または塩を適量(目安:大鍋1つに対して小さじ1~2杯程度)入れて1~2分茹でます。その後、自然に冷まし、冷めた後でジップロックなどに入れて冷凍庫に入れて保存します。この方法だとシャキシャキ感が失われず、春以外の季節でも土筆を利用できるのでおすすめです。

まとめ:土筆はタダなのに美味しくてアクセントになる優秀食材!

いかがでしたか? 土筆は一度食べると美味しさにびっくりする身近にある意外な食材。春の野草らしい苦味が美味しく、ご飯がすすむ料理です。食べ過ぎに注意して上手に食卓に取り入れてみてくださいね!

高橋ともえ
子どもと一緒にお散歩に行ったついでに土筆を摘んでみませんか? はかま取りなどもお手伝いしてもらって、家族みんなで美味しくいただくと、素敵な春の思い出になりますよ。

 

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この記事を書いた著者

セレスマム編集部
オーガニック・ナチュラル派ママのための妊娠・出産・子育て情報ウェブマガジン・セレスマム(ceres mom)の編集チームです。ママと子どもがマイ・ベストオーガニックライフを見つけるための場となれるよう、国内外の情報をもとにオーガニックの定義と基準を明らかにし、特定の健康法や流派に偏らない情報発信を心がけています。

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