
昨今日本では、未曾有のオーガニックブームがやってきています。しかし、オーガニックという言葉が雰囲気やイメージ先行で使われてたり、特定の健康法(マクロビ、ローフード、中医学等)と結びついて語られることが多いのが現状です。しかし、オーガニックはこれらの健康法とは必ずしも関係していません。
オーガニック(organic)は、もっと広い視点からとらえられるべきものであり、国際的に共通の定義と歴史があります。
この記事では、国際的なオーガニック定義に基づいて、セレスマムが考えるオーガニックの定義についてご説明していきます。
この記事の目次
セレスマムが考えるオーガニックの定義
オーガニックな仕組みにおいては、人間の意識的な働きかけと行動によって、人間だけではなく多様な生命を含む次世代へと続く幸せな生命のリレーが実現されます。オーガニックな幸せとは、人、植物、動物をふくむ地球環境全体をの健やかさや公正さが実現され、深い一体感を感じられる状態のことです。オーガニックなライフスタイルを享受する人間(消費者)の満足感だけではなく、地球環境の生命、生産者、流通業者、小売業者、消費者と続く一連の流れに共感と慈愛に基づく深い一体感が達成されていること。それがセレスマムが考えるオーガニックの究極の形態です。
オーガニックの核にあるのは有機農業(オーガニック農業)
オーガニックの概念の核になるのが、有機農業(オーガニック農業)です。オーガニックの原則に基づく野生採取物または農業生産物をベースとして、食品、衣類、化粧品、住居などが作られているからです。
国際標準のオーガニックの定義は、IFOAMの有機農業の定義が元になっている
では、有機農業の定義とは何でしょうか?
国際標準のオーガニックの定義は、1972年に設立され有機農業の国連とも呼ばれている国際組織・IFOAM(国際有機農業連盟)が定める有機農業の定義を参考にしています。たとえば、日本の有機JASもIFOAMの定義をベースにしています。
IFOAMの定めるオーガニック(な農業)の定義は以下のとおりです。
出典:IFOAM 有機農業の定義(日本語)
オーガニックの4つの原理
IFOAMはさらに、有機農業は4つの原理に基づいていると考えています。この4つの原理が満たされてはじめて、有機農業であると言えるのです。つまり、大量消費とオーガニックは相容れないものですし、児童労働や性差別はオーガニックとは相容れないものです。
★健康の原理 健康な土壌、健康な植物、健康な動物、健康な人間=健康な地球
★生態的原理 自然のシステムを模倣し維持する
★公正の原理 生きとし生けるものすべてに対する平等・敬意・正義
★配慮の原理 来たるべき世代への配慮
次のページでは、オーガニックの基礎となる有機農業の世界史を辿っていきます。
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