
シアバターはここ最近日本の化粧品業界でも定着し、様々な製品に配合されるようになりました。実はシアバターは、正しく選べば単体で使用した場合であってもかなり高いスキンケア効果を得ることができるのです。特に、ママと赤ちゃんの場合は、色々な香料や添加物の入っている市販製品ではなく、ピュアな100%のオーガニックシアバターを使って様々なスキンケア・ボディケアをするのもおすすめです。
シアバターは、オレイン酸、ステアリン酸が主な成分。また、トリテルペンアルコールやトコフェロール(天然ビタミンE)をはじめとした豊富な微量成分が多く含まれています。アフリカではスキンケアにはもちろん、食用にも使用され、火傷や肌荒れにとスキンケアに使われてきました。
なお、シアバターが他のオイルやクリームと違うその他のメリットとしては、通常は固形なのに肌の体温でスルッと溶けてオイル化するため、持ち運びに便利で、赤ちゃんのケアをする際にボトルを傾けたりする面倒がないこと。赤ちゃんのスキンケアは手早く行う必要がありますが、シアバターの場合はこの辺りが楽ちんです。
この記事では、ママ・妊婦さん・赤ちゃんのためにシアバターの効果的な使い方とおすすめのオーガニックシアバターブランドをまとめてみました。
この記事の目次
ママにおすすめのシアバターの使い方
まずは、ママ・妊婦さん・授乳中のママにおすすめのシアバターの使い方をご紹介します。
シアバターを妊娠中のストレッチマーク(妊娠線)の予防に使う
日本でも妊娠線(ストレッチマーク)に効くというクリームやオイルが多数販売されていますが、欧米ではピュアな100%のシアバターを使ってケアする人も多いです。ブレンドオイルやクリームは高額なことが多いですが、シアバター単体の場合、比較的安価なので安上がりです。
シアバターが妊娠線予防に良いと言われる理由は、皮膚を柔軟にするビタミンAや若返り成分として有名なビタミンEが豊富に含まれているからです。ビタミンAが含まれている一般コスメとしてはレチノール化粧品が有名ですが、オーガニック・自然派ママであれば、是非シアバターを代わりに使ってみてください。
シアバターをおっぱいマッサージや母乳マッサージに使う
妊娠後期から授乳中におっぱいをケアするバストケアオイルやクリームが販売されていますが、こちらもシアバターがあれば代用可能です。市販のオーガニックコスメでもバストケアオイル・クリームは見かけますが、仮にオーガニックであったとしても、精油やその他の添加物が配合されている場合がほとんど。バストは赤ちゃんの口に入る可能性がある部位なので、ピュア100%のシアバターであれば、仮に赤ちゃんの口に入ってしまっても(大量でなければ)まずは大丈夫というのも嬉しいポイントです。
シアバターを会陰マッサージに使う
最近では日本でも会陰マッサージをすすめる産科が増えてきました。膣の柔軟性を高め、会陰切開を防いだりスムーズな出産と産後の回復を促す会陰マッサージ用のコスメは、オーガニックのオイルやクリームがおすすめです。実は、シアバターも会陰マッサージ用に使うことができます。
シアバターを乳頭クリームに使う
母乳育児の悩み、乳頭の裂けやヒリヒリにシアバターを試してみるのもおすすめです。程度によっては治らない場合もありますが、軽度の場合はシアバターで修復できることも。シアバター100%の場合は、授乳直前でも拭き取る必要がないので楽ちんです。
赤ちゃんにおすすめのシアバターの使い方
シアバターを赤ちゃんのスキンケアに使う
お風呂上がりに塗るベビーローションの代わりにシアバターを赤ちゃんのスキンケアに使うのもおすすめです。この場合、風呂上がりすぐに、あまりタオルドライをしていない状態のお肌にさっと塗るようにしてください。理由は、シアバター単体はあくまでオイルで、肌への水分補給はできないからです。乾いたお肌に使う場合は、シアバターの前にローションを併用してください。
※オーガニックのベビーローションはこちらの記事にまとめてご紹介しています。
シアバターをベビーマッサージに使う
赤ちゃんとのスキンシップにベビーマッサージを行うママが増えています。その際に植物オイルを使う方も多いですが、シアバターで代用することも可能です。液垂れしないシアバターなら、うっかりこぼしたり汚す心配もないのでおすすめです。
シアバターを赤ちゃんのおむつかぶれに使う
赤ちゃんのおむつかぶれにもシアバターは効果的です。お肌との相性があるのですべての赤ちゃんに効くわけではなく、様々な成分が配合された高機能のおむつかぶれ専用のオーガニッククリームもありますが、シアバターで治りそうならまずは試してみる価値があると思います。
シアバターの正しい選び方
シアバターは最近では様々なブランド・メーカーが販売するようになりました。しかし、シアバターの選び方にはポイントがあります。以下、ママ・赤ちゃんにシアバターを使う場合に知っておきたいポイントを解説します。
シアバターが化粧品グレードか?(製造工程や輸入工程が明らかになっているか? フェアトレードか?)
安価なシアバターには注意してください。シアバターを原材料として輸入し販売しているところは化粧品グレードではなく雑貨扱いのシアバターのこともあるからです。雑貨扱いであっても高いグレードのものもありますので一概に言えませんが、販売元がシアバターの製造工程をきちんと説明できるところであれば問題ないでしょう。
また、アフリカ原産のシアバターは、人気の商品で世界的に需要が高まっているため、まがいものや混ぜものも多く出回っているのが現状です。そこで、信頼できる仕入先からの商品なのか?を見極める必要があります。個人や中小企業としてシアバターを扱っている会社では、なかなかオーガニック認証を取れないところもありますが、心配な方はオーガニック認証の付いているシアバターを選びましょう。
オーガニック認証のシアバターの場合は、同時にフェアトレードのシアバターでもあります。アフリカではシアバターはお金になるビジネスのため、取引上ブラックな部分のあるシアバターも実は出回っていると言われています。必ず信頼できる生産者から買いたい場合は、オーガニック認証にこだわるのもおすすめです。
シアバターの精製・未精製の違いを知って賢く選ぼう!
さらに、シアバターには精製・未精製の2種類があります。精製されたシアバターは、不純物が取り除かれており敏感肌の方にはアレルギー反応が起きにくいというメリットがあるものの、シアバターに本来含まれている美容成分がかなり失われてしまいます。未精製のシアバターは、本来のシアの成分がそのまま入っているメリットがある一方、生産者・メーカーによっては不純物が多く含まれていることもあります。
また、未精製のシアバターにはシア独特の香りがあります。この香りが苦手な方や、つわりなどで臭いに敏感になっているときは、未精製シアバターを使うのもおすすめです。
精製だから悪い、未精製だから良いと一概に言うことはできません。未精製シアで何か反応が出た場合は、使用を中止するか精製シアに切り替えるなど対応をしましょう。
次の記事では、ママとベビーにおすすめのオーガニックシアバターブランドをご紹介しています。
最新情報をお届けします
Twitter でセレスマムをフォローしよう!
Follow @ceresmomjp
フェイスブックでコメントする