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【保存版】布おむつ選びに役立つ!各天然繊維の特徴 メリット・デメリット

【保存版】布おむつ選びに役立つ!各天然繊維の特徴 メリット・デメリット

オーガニック・自然派ママの中には布おむつ育児をされている方が多いのではないでしょうか。ゴミを減らすというエコの観点からも、また子どものお尻かぶれを防いだりトイレトレーニングをやりやすくするためにも、布おむつはとても有効です。

しかし、布おむつにはどうしても「洗濯」や「手入れ」の手間暇がかかります。どの布おむつを買えばママ・赤ちゃん・環境のすべてがハッピーになれるでしょうか?

布おむつのお店やブランドは大小含めて星の数ほどありますが、特定のブランドや商品を選ぶ前に、そもそも布おむつに使われる生地(天然繊維であること前提)を見てみることで、特に洗濯の際の手間ひまや注意点が分かり、自分にぴったりな布おむつの生地を選ぶ助けになる、ということはご存知ですか?

この記事では、布おむつ選びに役立つ各天然繊維の特徴とメリット・デメリットをお伝えしていきます。

この記事の目次

布おむつに使われる天然繊維一覧

  • コットン(綿)
  • シルク(絹)
  • バンブー(竹)
  • ヘンプ(大麻)
  • ウール(羊毛)※おむつカバーとして

コットン(綿)

コットンは最もメジャーな天然繊維なので、布おむつの種類も豊富、生地の種類も豊富です。また、他繊維との混紡も多く、質や用途も非常にバラエティ豊富です。

ただし、普通のコットンの場合は農薬を使用することから倫理的な点で問題があります。ですので、農薬を使わずに育てられたオーガニックコットンを使用することをおすすめします。オーガニックコットンには、保温力がある・吸水性に優れるなど通常のコットンに比較してメリットが多くあります。また、スケールメリットがあるので、オーガニックコットンであっても全繊維中最も安価に購入できます。

デメリットとしては、繊維にうんちが絡んだりするとうんちのシミがやや落ちにくいということ。そのため洗濯板などを使ってもみ洗いをする必要があり、手間暇がかかります。

シルク(絹)

シルクは、摩擦係数が低く特に肌の弱い赤ちゃんにはぴったりの繊維です。また、排毒作用もあるためアトピーや炎症肌に良いとも言われています。

デメリットは、価格が高いこと。そして、繊維自体が繊細のため洗濯を繰り返すと劣化してしまうことです。

そのため、おすすめの使用法はライナーなどで取り入れたり、他繊維と混紡の生地を使うことです。

バンブー(竹)

バンブーは、シルクと同様に摩擦係数が低く、吸水性や抗菌性に優れる繊維です。日本ではまだまだメジャーではありませんが、欧米のベビー服やマタニティ服のブランドではよく見かけます。また、バンブーは農薬不使用でもハイスピードで成長するエコな素材であり、そういった観点からもバンブーは人気が高まっています。※ただしバンブーレーヨンに関しては製造過程で有害な物質を使うためエコではないという批判もあります。

バンブーは、うんちが落としやすく抗菌性に優れているので生地を清潔に保ちやすいところが最大のメリットです。

デメリットは、生地そのものが重く、吸水性が高いため一度水を吸った生地を乾かすのに時間がかかることです。梅雨時や冬場の洗濯では少し工夫が必要になります。

ヘンプ(大麻)

ヘンプは、夏涼しく冬暖かいという理想的な繊維です。欧米、特にアメリカでは下着やランジェリーなどでヘンプ素材を使用するブランドも多く、ベビー服やベビーウェアでも使用されています。また、バンブー同様成長のスピードが早く農薬を使用する必要がないため、エコな素材として人気です。

ヘンプは、吸水性に優れているのに放湿性があるため、蒸れたりかぶれにくいのが特徴です。

デメリットは、ヘンプ単体では生地がごわごわしてしまい肌に刺激になるおそれがあるということです。このため、他繊維との混紡(大抵はオーガニックコットンとの混紡)のものを探して取り入れるとよいでしょう。

ウール(羊毛)※おむつカバーとして

ウールは、柔軟性と伸縮性に優れており、また放湿性があるためおむつカバーとして使うとお尻が蒸れません。

デメリットは、繊維が縮みやすいので洗濯洗剤に気をつける必要があります。また、うんちなどのシミがつくと極めて落ちにくいので要注意です。

まとめ:布おむつは形や柄よりも使われている生地そのものも選択のときにチェックしてみよう!

 
上記の情報を分かりやすく表にしてみました。

いかがでしたでしょうか? 布おむつのブランドやおすすめのお店をご紹介する前に、まずは繊維のお話をさせていただいた理由があります。

実は、編集部チームの中のあるメンバーは、最初オーガニックコットン+ウールのおむつカバーで布おむつをスタートしたのですが、コットン生地はうんちが落ちにくく洗濯にとても時間がかかってしまいました。これでは布むつ使いたくなくなる!と思い、色々調べた結果、うんちが落ちやすいバンブーのおむつにめぐりあいます。バンブーは確かにとてもうんちが落ちやすく生地のあつかいがラクなのですが、その一方で生地そのものが重くいったん吸水すると梅雨時には乾きが遅くとても苦労しました。

最終的に、バンブーのおむつ&カバー一体型おむつ+オーガニックコットンのインサートというハイブリットに落ち着いたのですが、「お店やブランドの謳い文句ではなく、もっと繊維そのものの特徴やメリット・デメリットを知っていれば無駄なお金を使わなくて済んだ・・・」と感じているそうです。

布おむつ育児を考えているママ・プレママさんは、一度繊維そのものに目を向けてみると上手に選べるようになるかもしれません。

なお、布おむつを使う理由がアレルギーがあるからという場合は、肌着選びも大切です。アトピーや敏感肌の赤ちゃん・ベビー向け肌着のブランドをこちらにまとめています。

また、おむつかぶれが気になる場合は、ベビーローションを是非取り入れましょう。最新の皮膚科の研究結果で、幼児期から保湿を気をつけているとアトピーになりにくいことが分かっています。おすすめの国産オーガニックベビーローションブランドをこちらにまとめました。

 

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この記事を書いた著者

セレスマム編集部
オーガニック・ナチュラル派ママのための妊娠・出産・子育て情報ウェブマガジン・セレスマム(ceres mom)の編集チームです。ママと子どもがマイ・ベストオーガニックライフを見つけるための場となれるよう、国内外の情報をもとにオーガニックの定義と基準を明らかにし、特定の健康法や流派に偏らない情報発信を心がけています。

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