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シンガポールでオーガニック&デトックスで不妊治療後、無痛分娩したねこまさんの体験談[ナチュラルなお産 私の体験談]

シンガポールでオーガニック&デトックスで不妊治療後、無痛分娩したねこまさんの体験談[ナチュラルなお産 私の体験談]
セレスマムでは、「ナチュラルなお産 私の体験談」コーナーで、セレスマムのライターさんをはじめ、様々な方の通常の病院での出産以外の出産体験をご紹介しています。メインは、自宅出産や水中出産、助産院での医療介入のない出産体験談や、両方の出産を体験した方の体験談になります。
ただし、出産はどの出産であっても尊い奇跡であり、いわゆるナチュラルなお産をすることとオーガニックはイコールではありません(オーガニックについてはオーガニックの定義オーガニックの基準をお読みください)。
帝王切開やいわゆる普通の病院での分娩もまた神聖で貴重な経験であるとセレスマムでは考えており、お産に対しては一切の良否の判断を行いません。体験談の文章中の見解は、あくまでライターさんの個人の体験に基づく見解であることをご了承ください。
★ねこまさん プロフィール
シンガポール在住の専業主婦です。多言語環境で、10歳の元気いっぱいな息子の育児中です。
13年前に28歳で結婚した時は、日本に住んでいましたが、なかなか子どもに恵まれず、30歳直前から不妊治療を始めました。その頃、ヨガも始め、インストラクターに勧められ、出来る範囲ででですが、オーガニックの食生活に切り替えて、生活の改善もしました。色々と調べているうちに、デトックスやマッサージにも興味を持ち、勉強して資格も取りました。
そのうち、シンガポールへの引越しが決まり、もう最後のチャンス!?と思いながら、人工授精をしてから、シンガポールに越しました。その後2週間後には、妊娠したことが分かり、慌てて産婦人科を探しました。シンガポールの地元の先生の元に通い、長男を無痛分娩にて、無事出産しました。海外出産や無痛分娩について、ご紹介したいと思います。
[33歳で第一子を出産]
★今回は出産自体は無痛分娩ですがオーガニックな妊活やヨガでケアをしたねこまさんの体験談を掲載します。

この記事の目次

ラストチャンスと思った日本での人工授精後、シンガポールで妊娠が分かる

日本での人工授精後にシンガポールへ越してから、最初の1カ月は不便なホテル生活でした。着後2週間後くらいから、身体が熱っぽく、風邪のような症状になり、怠くて、できれば1日中、ベットでゴロゴロしていたいくらいでした。
でも朝食の時間も決まっているし、お掃除の人も来るし、1日中、ホテルに缶詰も辛いので、主人が会社に行った後は、暑い中、一人で知らないまちにふらふらと探検に出かけたりしていました。

数日後、ふと、もしかして!?と思い、ドラッグストアに寄り、妊娠検査薬を購入しました。急いで、ホテルに戻って検査をし、くっきりサインを見たときの喜びと驚きは今でもよく覚えています。まだ携帯電話がなかったので、主人の帰りを今か今かと待ちわびました。

翌日、早速インターネットカフェにてシンガポールの産婦人科を検索しました。とある中華系のドクターのところに日本人もけっこう通っているという情報を見たので、私もそこに決めました。

とても感じのいい当時40代後半くらいの男の先生でした。大きな私立の総合病院の一角に診療所があったのも安心でした。
24時間緊急外来の看板を見て、何かあったらここにくればいいのかと思っていました。まさか一週間後にすぐにお世話になるとは思わず。

その1週間後、妊娠中に出血。あわててドクターの元へ。そのまま切迫流産で入院

ホテルから新居に引っ越して、バタバタしていたからでしょうか。
重いものは持たないようにしていましたが、少し動きすぎてしまい、出血しました。夜10時頃、ドクターの携帯に電話をかけたら、すぐ緊急外来に行くよう言われました。ドクターもすぐ飛んで来てくれました。

その後、切迫流産と言われ、そのまま入院となり、絶対安静を言い渡されました。まだ慣れない、知人も少ない外国でいきなり一週間の入院生活。とても退屈で、不安で辛かったです。でもお腹の赤ちゃんはきっと大丈夫と信じて、耐えました。ちなみに朝、昼、晩ごはんは、多文化国家のシンガポールらしく、中華、ハラル、ウェスタン、マレー、インディアン、ベジタブルなどから選べました。

ハラルフードとは、イスラム教の人が食べてもいい食事で、豚由来のものなど入っていません。毎日、変えて注文しましたが、どれもまぁまぁ美味しかったです。つわりが全くなかったので、食べる楽しみがいつもありました。

朝と夕方1日2回はドクターが顔を出してくれ、夕方はいつもきちんと眠れそうか、睡眠薬は欲しいか聞かれました。睡眠薬???今では、なんで?思うのですが、あの時はいつも、要らない、大丈夫ですとだけ真面目に答えていました。

切迫流産で1週間入院した後、無事退院して日本へ。シンガポールとは違う日本の妊婦さんの体重管理

一週間後、無事に退院できた時は、嬉しくて、やりたいことがたくさんありましたが、とりあえず、プレママの集まりなどに参加したりしました。この時にできた友人たちは今でも親子共々仲良くしていただき、とても心強い仲間です。

無事に安定期に入ったとき、日本で急用があり、ドクターに飛行機に乗っても大丈夫か診断を受けてから、大きいお腹で日本に飛びました。いつもエコノミークラスですが、この時は、さすがに疲れました。

日本に着いてから、特に異変も違和感もありませんでしたが、心配になり、近所の大学病院に行き、相談したら、すぐエコーで診てくれました。シンガポールでは、3Dでしかも古い画面でよく見えなかった胎児が、そこでは、4Dでとてもよく見えて、感動しました!心配ないよ~と言われ、安心しました。

日本の病院に行って、違いを感じたことは、妊婦さんたちが診察前に体重をはかり、看護婦さんに伝え、注意などを受けているのを見た時でした。私も一度きりの受診とはいえ、体重をはかるように言われ、ドキドキしました。
量は気にせず、食べたいだけ食べる生活をしていたので、体重増えすぎだったらどうしようと思いましたが、普通だと言われほっとしました。

シンガポールでは体重をはかったことも、ドクターに言われたこともなかったのですが、この時に、体重増加しすぎには気をつけようと思いました。

シンガポールで安定期。胎教や出産準備に明け暮れ、オーガニックライフを送る

またシンガポールに戻り、安定期の間はベビー用品を揃えたり、適度な運動をしたり、胎教として、モーツァルトの音楽をかけながら、お腹や足下を温めたりしていました。

一番気をつけたのは、食事です。できるだけオーガニックの野菜などを購入し、バランスの良い食事を心がけました。外で食事をするときも、オーガニックのレストランがいくつかあったので、困りませんでした。飲み物はカフェインの入っていないもの、タンポポコーヒーやルイボスティーを飲んでいました。

シンガポールでは妊婦さんにとても親切で、大きいお腹でレストランに行くと、特別に気を使ってくれるのはもちろん、当たり前のように、私には白湯、主人には冷たいお水が出ました。こちらの人の知恵だと思いました。知らないおばちゃんなどにも、お腹や足を冷やさないようにね!とよく言われました。

切迫早産となり、またもや入院。無痛分娩に心揺れるもとりあえず自然分娩を希望する

こちらの新生活にもようやく慣れ、妊娠生活を楽しんでいた7ヶ月目に入ったある日、トイレに行った時、突然、キューっとお腹と腰のあたりがものすごく痛くなりました。まだ早いよね?と思っていたら、痛みがなくなったので、赤ちゃんとは関係ないかと思い、そのまま放置してしまいました。

その次の検診時、ドクターがあれ?子宮口が4センチも開いてる!相当痛かったはずだけど?
と驚いていました。その時に、あの痛みは、子宮口が開く痛みだったんだ..と
無知すぎる自分にゾッとしました..出産にはまだ早いからと言われ、切迫早産ということで
またも入院になりました。主人は出張中だったので、一人寂しく入退院しました。

その後、ホスピタルツアーに参加し、シンガポールでは、計画出産、無痛分娩が多いことを知りました。私はできるだけ自然分娩で頑張ろう!と誓っていましたが、予定日が近づくにつれ、怖気付いてきました。

先に出産した友人たちが無痛分娩よかったと言ってくるので、決心も揺らいできてしまいました。

予定日が過ぎ、陣痛促進剤を使いお産開始。途中で無痛分娩に切り替えて出産を体験。

予定日が近づき、バースプランを書くよう言われました。その時は、とにかくできるだけ自然に!陣痛促進剤や会陰切開もなし、吸引や鉗子分娩もできるだけ望まないと記入して今日か今日かと待っていたのですが、予定日が過ぎても、一向に何も起こりませんでした。

しびれを切らして、次の検診時に、早く産まれないかなぁと言ってしましました。ドクターも明日までに陣痛が来なかったら、もう陣痛促進剤で産んだ方がいいと言って、結局、計画出産になってしまいました。

当日午後1時、元気に歩いて病院へ行き、そのまま直接、分娩室へ..。早速、陣痛促進剤を打たれました。
初産だから、もしかしたら日付変わってしまうかもしれないねと、看護婦さんたちに言われていました。でも数分後には少しずつ痛みを感じてきました。

看護婦さんたちは、シンガポール人で無痛分娩が当たり前(?)だと思っているのか、本当に自然でいいの?大丈夫なの?と何度も確認してきました。主人も無痛分娩にしていいんだよと言ってきました。

私はいいよ、自然で頑張ると言いつつ、痛みが増す中、無痛分娩の選択肢があることが頭から離れなくなりました。はじめから選択肢がなければ、頑張れたと思いますが、途中でついに、すみません!麻酔をお願いします!と言ってしまいました。

約20分後、麻酔科医がきて、エビのように背中を丸めて!と言われ、必死でエビの体勢をとりました。その瞬間、今までのどの注射よりも痛い、もしかしたら、その時の陣痛よりもズッキーンとした強い痛みを背中の半分下から腰のあたりに感じました。あまりの痛さにしばらく声も出ませんでした。

数分後、痛みが少しずつ遠のいて行きました。左肋骨の下だけ、赤ちゃんの足が入ってる(?)ような違和感だけが残っていました。

それからはただ看護婦さんたちの仕事ぶりを観察しながら、ベットの上で穏やかに待っていました。時々、弱い陣痛らしきものを感じるくらいでした。

その後、ドクターが見にきたけど、まだだねと言って診療室に戻って行ってしまいました。

午後4時近くにまた戻ってきて、よし、もう生まれるよ!プッシュて!と言われました。でも下半身に全く力が入らず、うまくできませんでした。

その後、ドクターがとにかく早く出さなくちゃと言って、会陰切開、吸引分娩になりました。

後から、主人とドクターに聞きましたが、へその緒が赤ちゃんの首に巻きついていたそうです。そんな訳で、結局、何もかも、バースプランに書いた希望とは違ってしまいましたが、ドクターの迅速な対応にとても感謝しました。わずか3時間のお産でした。

ドクターは、男の子だよ!良かったね!おめでとう!と..ここまでは良かったのですが、次は来年、女の子だね!と笑顔で..疲れているのに..え?来年??当分、無理だよ!と心の中でツッコミました。

看護婦さんたちが笑って、ドクターまだ早いよ!と突っ込んでいました。明るい雰囲気の分娩室で無事に出産できたことをとても幸せだと思いました。

赤ちゃんは元気いっぱい泣いて、いっぱい母乳を飲み、とても安心しました。その後、赤ちゃんはベビールームで看護婦さんが世話をしてくれたため、時々、母乳に起こされる以外はゆっくり眠れました。

が、夜中に、麻酔が切れてきたのか会陰の痛みで目が覚めました。まだ歩けなかったので、看護婦さんを呼んで、おトイレをすませたら、また眠れました。

産後は産褥アマさんではなく実母と義姉のお世話になり、その後はシンガポール人のメイドさんのお世話になる

翌日は、別室で両親教室がありました。10組くらいのカップルがいましたが、私だけどうしても疲れがひどく、椅子に座っていられず、途中で退席しました。主人が一人で沐浴などの講習を受けてきました。

3日目の朝、身体はまだ疲れが取れていませんでしたが、もう退院です。赤ちゃんと車に乗って、家に帰りました。

こちらでは、産後は、産褥アマさんという産後専門のメイドさんを雇う人が多いです。赤ちゃんの世話と、家事全般をやってくれます。通いも住み込みもありますが、私は日本から母がきてくれたので、母の美味しい手料理で回復しました。その後は義理の姉もきてくれ助かりました。

産後回復にと、現地の知人たちからのお祝いで、ツバメの巣のゼリー(?)や、瓶詰めの高級チキンスープを頂きましたが、どうしても飲めませんでした。

こちらでは産後にはチキンスープがいいと思われているそうですが、想像するチキンスープと全く味が違いました。

母や義姉が帰った後、近くに頼れる家族がいないので、息子が小さいときは、シンガポーリアンのおばちゃんメイドさんに週1回、簡単なお掃除と時々、息子の面倒を見にきてもらっていました。

その間に、美容院やクリニックなどに行きました。メイドさんはとても面倒見がよく、6ヶ月目からは離乳食のおかゆなども一週間分作って冷凍庫にしまっておいてくれ、とても助かりました。

息子は特に病気らしい病気もせず、スクスク育っています。あれからもう10年、あっという間に、たくましく大きく生意気になりました。実は、あの後、もう一人欲しいと思ったこともあったのですが、数回の不妊治療、流産をし、諦めました。

不妊治療時からオーガニックな食生活とヨガ、腸内洗浄などを取り入れることでデトックス&基礎体温&免疫力もUP

話が前後してしまいますが、最初の不妊治療の時から、現在も食べるものに気をつけています。
とにかく身体を冷やさない食べ物や飲み物をとったりするように気をつけていたら、基礎体温も上がり、免疫力も上がりました。

それから妊娠前ですが、デトックスにはまり、クリニックで腸内洗浄をしたりしました。

とあるクリニックでは、毛髪ミネラル検査を行っており、髪の毛から体内に蓄積された有害金属を調べたりしました。有害金属の蓄積があると、必須ミネラルのバランスを崩すそうで、新陳代謝まで阻害するとのことでした。

私は、あまりにも検査の結果が悪かったため、歯に有害なものでも使われているかな?ということで、検査をしてくれる歯医者さんに行ったところ、1本だけ子供の頃に治療した被せ物に水銀が入ってると言われました。その場で治してもらいました。

さらに腸内洗浄も数回した後、また毛髪ミネラル検査をしたところ、数値がグッと下がり、よくなっていました。先生にもすごい頑張ったねと言われました。その頃は、身体の調子、特に肌の調子がとてもいいなと思いました。

その後に、妊娠できて、赤ちゃんのためにもデトックスをしておいて良かったなと思いました。
これからも家族や自分のためにも食生活に気をつけて、質のいい生活を心がけたいなと思っています。

※無痛分娩をフランスで体験したGray Rabbitさんの体験談はこちらです。

フランスで35歳で無痛分娩 Gray Rabbitさんの体験談 [ナチュラルなお産 私の体験談]

※その他の出産体験談はこちらから読めます。

ナチュラルな出産体験談

 

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この記事を書いた著者

セレスマム編集部
オーガニック・ナチュラル派ママのための妊娠・出産・子育て情報ウェブマガジン・セレスマム(ceres mom)の編集チームです。ママと子どもがマイ・ベストオーガニックライフを見つけるための場となれるよう、国内外の情報をもとにオーガニックの定義と基準を明らかにし、特定の健康法や流派に偏らない情報発信を心がけています。

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