
オーガニックセラピスト・Mikiです。これまで妊娠期に使える精油・アロマオイルを色々とご紹介してきましたが、アロマテラピーを利用したケアが有効なのは、もちろん妊娠中だけではありません。今回は出産した後(産後)の心や体が不安定になりがちな時期に使える精油やアロマケアをご紹介します。
この記事の目次
産後の女性の体が完全に元に戻るのには2年かかる!? 妊婦さんの体をケアしてきたアロマセラピストだから分かる、産後のママの体について
出産という大仕事を終えて体の状態も精神状態も大きく変わり、そこからさらに授乳期を過ごして1~2年以上かけて女性の体はゆっくりと産前の状態へと戻っていきます。
2年も?!とびっくりされそうですが、一度でも出産経験のある方ならその感覚がなんとなくわかるのではないかなと思います。
実際、妊娠中は通常と違うホルモンの分泌により全身が緩み、子宮がだんだん大きくなるのにつれて骨盤周りの骨格さえも変わっていきます。骨の位置が変わる事により普段と違う体の痛みを覚えたり疲れやすくなったりもしますし、出産直後は大きく開いた骨盤が安定するまで最低でも2ヶ月ほどはかかります。
また出産時にはカテコールアミンやベータエンドルフィン、ドーパミンなどといったホルモンが分泌されるのですが、これはアスリートが激しい運動時にランナーズハイになっている状態で出るホルモンでもあり、陣痛や出産を途中で力尽きず乗り切るために脳が防衛本能として出しているようなもの。
逆に言えばそうでないと乗り切れないほど体には負担がかかっているわけですから、産後落ち着いてからどっと疲れが出てくるのも自然なことです。
そんな体にとっては大変な大仕事である出産を終えて、自分の体が産前の状態になかなか戻らないことに焦りや不安を抱えるママさんも多いようです。
しかし私が今まで妊婦さん向けのトリートメントなどを通して実際体に触れて感じたことは、出産後の体が本人の思う「いつもの調子」に戻るのは、本当の意味でいったらやはり2年くらいはかかっているのが普通ではないかな、ということです。
整体やヨガを普段から実践していて食事にも気をつけている人でも「精神面も体も出産前と同じ感覚で動けるようになるまでは2年くらいかかった」という方が多いくらいなので、人によってはもっとかかっても全然不思議ではありません。
特に、妊娠中や産後には細かい字を読むのも辛くて集中できなくて、本1冊すらもまともに読み終えられない・・・なんて声もよく聞きます。産前バリバリ働いていた本人からしたら、アイデンティティクライシスに陥りそうなくらい大事かもしれませんが、これもホルモンバランスの変化や骨格が緩んでいることから考えるととても自然な現象です。
でも自分の体のこととなると、産前はできていたことができなくなることで思った以上にストレスを抱えてしまうことも多いでしょう。
そんなふうに気分が滅入りがちなときこそ、アロマオイル・精油を使ったケアを試してみてください。
産後におすすめのアロマオイル・精油の使い方その1 手浴や足浴などの部分浴
産後すぐには悪露がつづいて入浴できなかったり、赤ちゃんを見ていなければならないので一人でゆっくりお風呂に入るのもなかなか難しいことが多いでしょう。
シャワーで済ませがちになることで手足も冷えやすくなるので、そんな時は少しの時間を利用して足浴や手浴で体を温めてみてください。熱めの足浴を数分するだけでも、じんわりと汗がにじむくらい体を温めることができます。
産後ケアで定番の精油といえば、ホルモンバランスを整えたり子宮を引き締めてくれるクラリセージやサイプレス、ジャスミンなどがよく知られています。これらを一滴ずつ足浴に垂らして簡単な産後ブレンドを楽しむのも良いでしょう。
また、出産で傷付いた会陰のケアには、ラベンダーの精油が用いられる事もあります。後陣痛や会陰の違和感が続く方は炎症を落ち着け抗菌効果のあるラベンダー精油で座浴をするというのもおすすめです。(会陰部へのケアは、出血や外傷が治ってから行ってください。)
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産後におすすめのアロマオイル・精油の使い方その2 セルフマッサージ
生まれたばかりの赤ちゃんを見ながらなので、出産直後のママさんにはゆっくり全身マッサージを受けにいく時間はなかなかないかもしれません。
自分でマッサージをするにも、あまりゆっくり時間を取れないという方も多いですが、そんな中でも特に後陣痛がシクシクと続くという方は、お腹だけでもマッサージしてみてほしいですし、婦人科系のツボの集まる踵やくるぶし付近だけでもオイルでマッサージしてみてはいかがでしょう。
足浴のあとに行えばリラックス効果も抜群です。赤ちゃんが寝ている間を見計らって、ご主人にしてもらうのもいいかもしれません。出産後は女性の意識がどうしても赤ちゃんに集中するため、夫婦の距離が離れがちとよく聞きますが、そんな時こそ良い香りにつつまれてスキンシップをとってみて頂きたいです。
以前の記事で出産時のアロマブレンドとしてクラリセージ、ジャスミン、ローズなどのブレンドを紹介しました。
実は、このブレンドは産後のホルモンバランスを整えて通常のリズムに戻していきたい時にも使えるブレンドです。女性ホルモンバランスを整えたい時に使えるクラリセージ、ジャスミン、ローズ、イランイラン、ゼラニウムなどの香りからお好きなものを選んで、自分だけの産後ケアブレンドを作ってみるのも楽しいでしょう。
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自分で選ぶのは面倒、という方には最近では様々なアロマブランドで妊婦さん向けや産後ケアに使える系のケア用品が出ていますので、市販品からお好きなマッサージオイルを選ぶのももちろんアリです。
産後におすすめのアロマオイル・精油の使い方その2 芳香浴
出産の疲れと毎日の育児でもうヘトヘト、マッサージや足浴を用意する気力もない…というお疲れのママさんは、是非とも最も簡単な精油の使用法・芳香浴だけでも試してみてはいかがでしょう。
最近のアロマディフューザーはどんどん性能も上がっていて、超音波式で水を入れるタイプでもお手入れが楽なものが多いですし、水を使わずにボトルを直接はめ込むだけで気化してくれるものや、ミニサイズのUSB充電ができるものなど様々です。
一昔前は火を使うものやお手入れの面倒なものも多かったので「面倒くさい」というイメージを抱いている方も多いようなのですが、妊娠中も育児中も簡単に気分転換できて赤ちゃんとも一緒に香りを楽しめるので、出産前に一台は持って置くと後で役立つかもしれません。小さなお子さんは超音波式のディフューザーから出てくるふわふわしたミストに、決まって興味しんしんで寄ってきます。そんなふうにお子さんと一緒に香りを楽しめる日もくるかもしれませんね。
クラリセージをはじめとする前述の精油たちももちろんですが、とにかくお疲れな時にはリフレッシュできるマンダリンやタンジェリンなどの柑橘精油と、気分をシャキッと目覚めさせてくれるローズマリーなどのブレンドも良いと思います。
一般的に「産後に使わないほうが良い精油」と言われているものもありますが、よほど珍しいものでない限りは、短時間の芳香浴で使う程度であればどれも問題ありません。
個人的なオススメはローズ・オットーとレモンのブレンド。ローズ精油は少し高価ではありますが、赤ちゃんが生まれたお祝いムードにはぴったりの華やかさですし、そこにレモンが加わると絶妙な爽やかさが出てとてもハッピーなムードを演出してくれます。
赤ちゃんに気を取られてしまいがちな産後、たまにご主人と過ごす時のムード作りにも良いですね。
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まとめ:産後こそアロマオイルの力をフルに活用! 体を大切にいたわって育児を乗り切りましょう
とにかく忙しい産後のママさんですが、産褥期の養生をしっかり行って体と心を休めることが、その後の育児へのモチベーションにも繋がります。
大きな変化を遂げた体が元に戻るためにも、どう過ごすかが本当に大切な産後。無理をせずゆっくりペースで、アロマやハーブの力も借りながら楽しく過ごしましょう。
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